こちらは、開業当時からの以前のホームページより作業に関するものです。
十数年前のものが多いので、懐かしいなぁと当時を思い出しながら載せています。
全部を移すことが出来なかったので、一部です。
写真がうまく調整できず、見づらくてすみません。
【ハコスカのエンジンオイルクーラー取付作業】
今回のエンジンオイルクーラーの取付は、スペース等色々な事情で
Frラジエター前に持ってくる事が出来なかったので
フェンダー内等考えたのですが、フロア下になりました。
取付時には出来るだけ車体に穴を開けず、溶接もしなくて
済むような取付方法で仕上げる様に工夫しました。
車体の最低地上高を見ながら車体の補強も考え、リヤメンバー
とミッションメンバーを繋ぐバーを製作し、そこに
オイルクーラーステーをセットしました。
アンダーバーはメンバーにボルトどめで脱着出来る様にした為、
車体に穴をあける事なくオイルクーラーを取り付ける事が出来ました。
【ハコスカ2ドア運転席のウインドウレギュレーターの修理】
運転席窓が突然上がらなくなり緊急の修理です。
原因はレギュレターの歯車の回り止めをする(窓が自然に下がらない様にする為)ブレーキの様な役目をするバネが入っているのですが、その部分のプレートが長年の使用で亀裂が入り脱落した為、窓が動かなくなってしまいました。
プレートを作り直しギヤに固定して、各部を調整しレギュレーター本体に組み付けて完成です。この部分は力のかかる部分なのでへたって来ている場合が多いみたいですね。
もし窓が自然に下がってきたり、上げ下げの時に引っ掛かったりハンドルの回りが悪い時はあまり無理せずにこの部分をチェックしたほうが良いかもしれませんね。
【マフラー加工】
センターに消音機の無いφ50フルデュアルマフラーのセンター部分に2-1-2の集合管を製作しました。
多少の消音効果と、お客様のお車の走行条件、使われ方を考慮して排気の流れ等を考え集合部分までの長さと入口と出口の角度を工夫しました。
【フューエルポンプ配管製作】
以前の入庫時にフューエルポンプ・コレクタータンクを取付け、行きと戻りの配管をφ8で製作しました。
しかし燃圧がある時に急におちるとの事で、オーナー様に配管を組み換えして頂いたのですが、今度は燃圧が上がりすぎて(約0.6㌔)フューエルレギュレターで調整してもそれ以上下がらなくなりました。
再入庫して頂き各配管圧力を測定してみるとレギュレターからコレクタータンク間の圧力が0.4㌔と高めの数値でした。試しに戻りのパイプをφ10にしてみると燃圧がレギュレター調整最低の時に0.4㌔まで下がってくれました。
圧力上がりの原因は戻りの配管が細い事による戻り不良でした。その為、φ10の戻り配管を追加しました。
φ8の行きと戻りの配管です。
φ10の配管を製作していきます、エンド部分も切りっぱなしでは無くホース抜け防止の加工をします。
前回製作したφ8の戻り配管は使わないので外そうと思ったのですがこれからのバージョンアップの為に残しておきました。パイプのプロテクターカバーも少しの加工で3本プラスブレーキの配管をカバーしてくれました。
各部組み付け後のレギュレター調整最低の時の燃料圧力です。
ここで安定してくれてます。
最終は0.4~0.45㌔あたりでキャブレターと相談しながら決めたいと思います。
一応の配管の流れは図のようになりました。
【シートレールポジション加工】
写真はハコスカのダットサンバケット用の外品のシートレールです。本来のシート固定ベース位置より約20㎜下げる加工をしました。
その他シートステー製作等もさせて頂きますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
【ロールバー追加作業】
元々は2点なのですが、今回4点にそして斜めに補強を入れさせて頂きました。何度かフィッテングをして寸法を合わせ完成です。
最後にサフェーサーを吹いてから半艶のブラックで塗装をして出来あがりです。
トランクサイド部分がはまらなくなったので、簡単ですがパネルを製作しリベットで取り付けしました。
【ブレーキローター修正】
なんとなくブレーキの効きが悪い・・・そんな時はブレーキローターが編摩耗や錆で出来たピンホールなどで効きの悪くなっている場合があります。
修正限度内なら削り直してローター面をしっかり出してあげれば効きが良くなります。
車載状態で削る事も出来るのですが、ブレーキは重要保安部品で旧車の場合は年数も経っているため、当店ではローター単体まで分解し正確に測定して各部ひずみ割れ等を把握した上で、ペイント作業そして修正作業をします。
【マフラー製作】
今回はマフラー製作作業でどうしてもセンターマフラーの大きさが合う物が無かったので、製作させて頂きました。
バイクの様な丸い形で容量自体はあまりないのですが、内部構造を工夫し消音効果の高いものが出来上がりました。
【ミッションの修理】
ミッションのシフトの入りが悪く、特にバックが入りにくいとの事で入庫です。
微妙に暖気終了後の時の方がひどい様な感じです。
レリーズシリンダーの遊び・マスターシリンダーのロッド調整も作業済みで特にクラッチの減りも認められません。
確認するとクラッチレリーズフォークのピボット部分にひび割れがおきておりレリーズベアリングのストローク不足によってクラッチが切れていない状態になっていた事が不具合原因でした。
皆様も定期的なフォークの交換(特に強化クラッチ等を入れられている方)をお勧めします。
【スタビライザーの取り付け作業】
今回は車体の改造がしてある為にスタビライザーを純正位置に取り付ける事が出来ないので、他車種のスタビを流用しステーを製作してセットしました。
どうしてもロアアームに対して前側にセットする事が出来なかったので、各ロッド類に干渉しない様に慎重に寸法を測りながら後ろ側にセットさせていただきました。
【フューエルタンクの修理】
フューエルタンクの内部画像です。
今回は走行中ガソリンは入っているのになぜかガス欠の様に走行不能になり、しばらくするとまたエンジンが掛り走れるがまた同じ様な症状でストップしてしまうとの事でした。
調べてみると燃料ライン圧力が多少低め、しかし異常値では無いため試運転をしていると現象が出てストップ。
その時の燃料ライン圧力が低いため、よくある燃料タンクの腐食による錆粉がフューエルフィルターに引っ掛かりキャブレター液面が下がってのストップと考えたのですが、フューエルエレメントは詰まり無し、フューエルポンプも単体試験で異常無し、フューエルパイプの詰まりも無し、タンクに内視鏡を入れるもひどい腐食は見つからず。
いよいよ初めての症状で、怪しいタンクを外し詳しく内部を確認すると、内視鏡では綺麗に見えていたはずが過去に燃料タンク内部に塗料をコーティングしてあり、その一部が剥がれ少し錆も進行していました。(塗料コーティングの綺麗な所ばかり内視鏡で見ていました)
現象の原因はその塗料が剥がれかけた部分が燃料吸い出しパイプの口にかぶさりポンプの吸い出す力によりバルブの様に働き塞いだ為でした。
パイプの中にも塗料が入り込みパイプの内径を小さくしていた為以前から流れにくい状態だったかもしれません。
この様な状態になると塗料が全体に入ってしまっていてタンクのオーバーホールが出来ない状態になってしまいます。
フューエルタンクオーバーホールいたします。
タンク上部を切開し徹底的に錆を取り除き、必要によっては内部仕切りを製作します。そして塗料のような物を使わずに内部に錆を発生させにくい様に表面処理をして完成です。上部には切開跡が残りますが機能上は全く問題ありません。
もちろん塗料の様に剥がれる事は有りません。
【エンジンルーム各種加工・部品ワンオフ製作】
各部穴をパネルを溶接して埋めて行きます。
取り外したメンバー類も清掃後ペイントしておきます。
今回は、
①エンジンルームの各部穴・ハーネス固定用のタブ・バッテリー台・
各部ステー等の突起物を無くし配線の引き直しによる露出を出来
るだけ少なく。
②フューエルホース等ゴムホース類のパイプ配管化・ブレーキホース
をステンレスポリッシュ配管にて製作。
③そしてプラグコードステーをアルミ無垢材から削りだしで製作。
その他色々・・の作業をさせて頂きました。
プラグコードステーを製作して行きます。
ステンレスパイプでブレーキパイプを引き直します。
バッテリーが無くなった部分にブルーアルマイトのフューエルパイプを通します、同時にこの部分を通っていた配線も無くします。
イグニッションコイル・ライトリレー等もボックスを製作してエンジンルームから無くしました。
完成です。
全体的エンジンルームがにすっきりして非常に良い眺めになったのと突起物が無くなったのでお手入れがしやすく整備性も良くなりました。
【ハコスカベンチレーターノブ】
ハコスカベンチレーターノブが折れたのでスチールの削りで作りました。
前回のボンネットオープナーのノブと同様にプラスチック部品はどうしても割れやすくなってきてまして突然ポキッといってしまいます。
このようなノブやスイッチなどの製作も出来ますので、お困りの際は一度ご相談ください。
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